日系エージェントを使う事の意味
日系不動産賃貸仲介会社を使う事の意味
バンコクでは歴史が長い不動産業者や、大手不動産業者は駐在員(高額帯の物件)だけをターゲットとしている事が多い。
20,000(30,000thb)thb未満の家賃帯の物件を探す場合、サポートしてくれない業者も多い事から自分で歩いて探す方も多い。
特にタイ歴が長い方や、言語能力が長けた(タイ語や英語が話せる)方にその傾向は強く見られる。しかし、そこには様々なリスクが潜んでいる事を知っておく必要がある。それぞれのメリット・デメリットをここでは紹介したいと思う。
もくじ
1.飛び込みでオーナー様と直接交渉したから安かったは勘違い
2.飛び込み(タイ系仲介業者)?日系仲介業者?それぞれのメリット・デメリット
3.オーナー様を直接知っている。直接取引のメリット・デメリット
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4.日系仲介業者を使うと高くなるってホント?!
5.賃貸業者過剰によるサービス向上
6.結論
1.飛び込みでオーナー様と交渉したから安かったは勘違い
これは非常に多い誤解の1つである。バンコク都心部のコンドミニアムでは管理事務所が仲介業を行っている事は稀なケースである。
ではどういった形で取引がなされているのか?
*飛び込み(タイ系賃貸仲介業者)の場合
【コンタクトの動線】
Case1 : お客様が飛び込みで物件訪問→カウンターにいるタイ系賃貸仲介業者に空室確認→タイ系賃貸仲介業者が大家様に許可をとり管理事務所から鍵を預かる→お部屋内覧
Case2 : お客様が飛び込みで物件訪問→管理事務所に行くが、カウンターに行ってくれと言われる→カウンターにいるタイ系賃貸仲介業者に空室確認→タイ系賃貸仲介業者が大家様に許可をとり管理事務所から鍵を預かる→お部屋内覧
(支払い形態)オーナー様はタイ系賃貸仲介業者に手数料を支払う
*日系賃貸仲介業者を使かった場合
【コンタクトの動線】
Case1 : 日系仲介業者が様々な方法を駆使してオーナー様を調査・空室確認→日系仲介業者が大家様に許可をとり管理事務所から鍵を預かる→お部屋内覧
(支払い形態)オーナー様は日系賃貸仲介業者に手数料を支払う
Case2 : 日系仲介業者が同業者に空室情報の確認→日系仲介業者が同業者に許可をとり管理事務所から鍵を預かる→お部屋内覧
Case3 : 日系仲介業者が同業者に空室情報の確認→タイ系仲介業者とアポイントを取って現地で会う→タイ系仲介業者が大家様に許可をとり管理事務所から鍵を預かる
(支払い形態)オーナー様はタイ系仲介業者に手数料を支払う。手数料は日系とタイ系で分ける
つまり結局のところ、仲介料は誰かしらにオーナー様は払っているのだ。
ごく稀に管理事務所がオーナー様を直接紹介してくれる場合もあるが、これはオーナー様が特別管理事務所のスタッフと仲が良く、管理事務所の方が善意でやってくれているか、結局のところオーナー様が管理事務所のスタッフに仲介料を払っているわけである。
2.飛び込み(タイ系賃貸仲介業者)?日系賃貸仲介業者?それぞれのメリット・デメリット
*飛び込み(タイ系賃貸仲介業者)の場合
(メリット)
・アポを取る事なく自分の都合で訪問の時間を決められる
・現地仲介業者の場合、取り扱い部屋数が多いケースも多く、1物件で多くのお部屋を見れる可能性が高い
(デメリット)
・見れないお部屋が多い。実はタイではタイ系エージェントを信頼していないオーナー様が鍵を自分で保管しているケースが非常に多い。タイ系エージェントは国籍や候補者の性格の属性を考えずお部屋を荒らしてしまう事が多いからだ。当然アポどりしないと見れないので、状態のいいお部屋や内装がいいお部屋を見る機会を逃してします。
・まずはタイ人と日本人の文化の違いからくるデメリットを考えなければならない。日本人の細かな需要を彼らは理解してくれるだろうか?それに対し理解を示し、様々な行動や交渉をしてくれるだろうか?
・契約している間、担当者は同じだろうか?タイは転職の多い国である。1年もせずに入居を担当してくれたスタッフが変わってしまったり、別のコンドミニアムに移されてしまう事は頻繁にあるだろう。
・契約書チェックをタイ人仲介業者が行う事。契約書がタイ人仲介業者の書式になってしまう事。コンドミニアムの場合、日系を通せば、契約書は日系会社の形式で結ばれる事が多い。当然トラブルになりづらいよう契約書が作られている事のほうが多いだろうし、日系仲介業者が契約書をチェックすれば、プロが見る事となり、注意しなければならないポイントも指摘しれくれる可能性が上がるだろう。
・タイ系エージェントを使う場合の最も怖いのは退去時である。サポートがまったくない。契約時の担当スタッフがいない。日本人の考えを理解し、それにそった行動・対処をしてくれない。日系もここは同じだが、契約時は誰もが良い顔をします。退去時までサポートしたいという意思を持っている可能性が高いのは日系である事は間違いないだろう。
*日系賃貸仲介業者を使った場合
(メリット)
・時間と手間を省ける!希望を伝えておけば、希望に応じた物件リストを作り内覧ツアーを組んでくれる。1件1件自分で物件を探す手間は省けるし、1日で多くの物件を見る事ができる。
・場合によってはアポどりのみでしか見れないお部屋を準備してくれる。タイ人オーナーは盗難・破損・紛失といったトラブルを頻繁にタイ系エージェントにされる為、鍵を自身で保管しているオーナー様が非常に多い。
・リスクを軽減!日本人同士文化もある程度共有でき、問題が起きた際に、それを伝えやすく、交渉する事も容易だろう。
ここは外国である揉めてからでは遅いのである。日系を使う事で事前にある程度気をつけた事など注意事項も過去の経験をもとに色々と教えてくれるだろう。
・サポートがある場合がある。例えば弊社の場合、契約日に合わせて、Internet(Wifi)の設置サポートを行っていたり、家賃によっては引っ越しの為の配送トラックを手配。日々のトラブルサポートも内容によっては可能である。
(デメリット)
・各業者によってオーナー様情報に偏りがあり、希望ピッタリの物件を紹介してもらえないケースもあるだろう。
・日系だからサポートしてもらえると思ったら、思ったよりサポートしてくれなくてがっかりされる方もいるだろう。担当者次第というのはタイ系も日系も同じだが、日系のほうが当然よくなる可能性は高いだろう。
3.オーナー様を直接知っている。直接取引のメリット・デメリット
(メリット)
・家賃を値切れる可能性が高い。手数料は基本的に1年契約で、1か月分が相場だ。
15,000thb/monthだとすると、年間で180,000thb(手数料は15,000thb)の為、180,000-15,000=16,500thb/year → 16,500/12= 13,750thb/monthで交渉できる可能性?
50,000thb/monthだとすると、年間で600,000thb(手数料は50,000thb)の為、600,000-50,000=550,000thb/year → 550,000/12= 45833thb/monthで交渉できる可能性?
(デメリット)
・リスクが増える:トラブルや交渉事がある事にオーナー様と直接交渉しなければならないが、オーナー様からすると、一般論を唱えてくる仲介業者を介さなくなる事で強気にでてくる事や普通とは違う事を言ってくる場合が増えるだろう。契約書チェックもどうするかという問題となる。揉めてからでは遅い、揉めたら勝てないのが海外に住む外国人のつねである。
4.日系仲介業者を使うと高くなるってホント?!
2017/08/18